レポート Vol. 10 創業100年以上、老舗の新たな挑戦。『海風亭』の取組み

新型コロナウイルスの影響は、昨年(2020年)3月ぐらいから徐々に感じ始めたそう。歓送迎会シーズンの3月、4月は予約がすべてキャンセルに。さらにステイホームが提唱されるようになり、常連のお客さんもなかなか来店できない状況に。そんななか、「飲食店が動かなければ生産者さんの食材も動かない状況になる」と危機感を感じたそう。各飲食店が集まり、『ホテル・グランミラージュ』の場所を借りてテイクアウトを実施。

元々は漁師飯だったという魚津発祥の「バイ飯」は、魚津の各店で違った味わいを楽しめます。
魚津ならではの深海魚「げんげの竜田揚げ」(2本400円、4本800円)。
平日限定ランチは、新鮮食材を使ったお得な「海鮮丼」がおすすめ。(1,000円(上は1,300円)。ともにサラダ、お新香、小鉢、味噌汁付き。)

お店の営業は、経営が回復傾向にあった最中の8月にも新型コロナウイルスが再流行し、昨年と比べるとお客さんの数は減少しています。
忘年会シーズンには、企業や事業者から毎年たくさんの予約があったが、今年は全くなかったそう。

そんななかでも、お客さんに安心して来店してもらえるよう、さまざまな感染対策を実施しながら店舗営業をしています。最近では、おひとりのお客さんやカップルなど、少人数での利用も増えてきているそうです。

カウンター席には、アクリル板を設置。
小上がり席には仕切りを設置して、ほかの人同士が接触しにくい工夫がされています。
お手洗いにも工夫が。手をかざすだけでハンドジェルが出てきます。

新たな挑戦
食品加工業に挑む

美浪さんの夢は、目の前のお客様一人ひとりを大切にできるレストランを作ること。まずは経営の安定性を作らないと夢には届かない。その安定をどのように作るかが今の目の前の課題だそうです。

シチュエーションが変わってもお客さんに届けること、お店に来なくても安定して届けられる環境を作ることを考えています。
例えば、お酒と一緒に販売したり、冷凍の食材をいろいろ使用したりといった、食品加工業への挑戦も視野に入れています。

これまで富山に来てくれたお客さんや、これから来てくれるたくさんのお客さんをターゲットに「富山みやげ」という土俵で、自分の商品を立ち上げてみたいそうです。
現在のお店は継続しつつ、コロナ禍に左右されずに店を安定させ、従業員を守り、そして自分の夢も叶えるという道筋のために、食品加工業でチャレンジ。その先に自分の理想とするレストランを作りあげる。

「こういう状況になって背中を押され、チャレンジしなくてはならない状況になったのは、ある意味良かったと考えるようにしています」と美浪さん。
1908年の創業から100年以上経った今でも新たな挑戦を続ける『海風亭』の未来に注目です。

事業社名
海風亭
住所
魚津市釈迦堂1-13-5
電話番号
0765-22-7303